サンゲツの “MORRIS CHRONICLES” には、1864年から1912年にかけて作られた、自然を賛美するデザインが収められています。
モリスのデザインが持つ世界観やストーリーを大切に、Morris & Co.と、サンゲツの心躍る新たな物語として誕生したコレクションです。
ウィリアム・モリスとアーツ・アンド・クラフツ運動および唯美主義運動は、雑然とした印象がぬぐえないヴィクトリア女王時代のインテリアに対し、シンプルさとクラフツマンシップ、自然の美しさからインスピレーションを得たデザインという新たな方向性を示しました。
そして150年以上前に生み出されたデザインは、過去を振り返り、そして未来を心に描きながら、今という時代に合わせて再解釈され続けています。
Morris & Co.は、時代を超えても尚、普遍的に優れたデザインやスタイル、イメージをアップデートし続ける、誠実で継続性のあるブランドです。
「役に立たないものや、美しいと思わないものを家に置いてはならない 」
ウイリアム・モリスが、交友のあった友人たちとともに1861年に設立した「モリス・マーシャル・フォークナー商会」は、美しさと実用性を兼ね備えた装飾芸術をコンセプトとしていました。
芸術家としての手、先駆者としての心。そのどちらをも併せ持つモリスの哲学は、彼が創造したデザインを通じて、160年以上もの間、受け継がれています。
モリスのオリジナルデザインが持つ豊かな色彩表現にこだわった
デジタルプリント壁紙のコレクションです。
HIGH GRAFICA 「Select Order」は、専用コンテンツより品番を選ぶだけで、デジタルプリント壁紙がオーダーできるサービスです。
デザインのレイアウトサイズとおすすめベースがあらかじめ決まっているため、手軽にご注文いただけます。
英国で生産されるMORRIS & Co.の壁紙の中からピックアップされたコレクションです。
プリント技法は、サーフェイスプリントとサーフレックスプリントという、モリスの壁紙が誕生した当時の木版印刷(版木を使った手刷りの手法)に非常に近い風合いを持つ技法でつくられた壁紙がメインに揃えられています。
どちらも印刷時のエッジのインクだまりやベタ部分のインクの泣き、インクの重なりに出る滲みが、機械印刷でありながら味わいのある仕上がりの表現手法となっています。
モリス独特のデザインと色使いは、今でも色あせることなく、暮らしを美しく彩ります。
単色の木版印刷の第一弾として製作され、ヴィクトリアン様式の家に住む中産階級の人々からも強く支持された柄です。
ギリシャの花、デルフィニウムの名をつけられたこの柄は、後にラークスパーと呼ばれるようになりました。
その後、多色刷りのライト・ラークスパーが生み出され、モリス商会の新しい顧客たちへ魅力的な壁面装飾を提供しました。
モリス商会のデザインスタジオの一員であったキャスリーン・カーシーがデザインした二つの壁紙のうちの一つであるアービュタスは、1913年に初めて印刷されました。
斜めに波のようにうねる枝の動きが特徴的な構成は、モリス商会のスタイルを存分に表現したデザインで、その後プリントファブリックに用いられました。
モリスの次女のメイ・モリスは、モリス商会で刺繍のデザインを手がけていたことで知られていますが、数は少ないながらも壁紙のデザインもしていました。
ハニーサックルはそのうちの1つであり、彼女の刺繍作品の中にもこの柄とよく似たモチーフが見られます。
柄の方向性を感じさせない、技術的に優れたデザインです。
ジョン・ヘンリー・ダールはモリスの一番弟子として彼の足跡を追うことで、ブランドの指針と技術を維持していました。その最も分かりやすいデザインがレスターです。
モリスがデザインしたバチェラーズ・バトンから影響を受けた柄で、1887年に実業家のマンダー夫妻によって建てられたウィティック・マナーのモーニングルームに使用されました。
このヒナギクのデザインはモリスの壁紙デザインの2作目であり、木版印刷を手掛けていたジェフリー商会が、モリス 商会のパターンを印刷した1作目です。
モリスが大英図書館で勉強した中世の装飾から影響を受けてつくられたもので、ブランドの中でも最も愛されているデザインの1つとなっています。
このデザインのヒントはモリスの避暑地で憩いの場であった邸宅、ケルムスコット・マナーの南西の壁を“潤し”、太陽の光に“飾られた”ジャスミンです。
彼にとってケルムスコットは、自然のありのまま、まるで“土から生まれ育った”ような場所でした。美しい庭、納屋、鳩小屋、牧草地、そして小川・・・。ケルムスコット周辺は創造の宝庫でした。
モリスの一番弟子のダールにデザインされ、当初は“Seaweed(海藻)”と名付けられた柄です。彼は初め、ロンドン・オックスフォードストリートのモリス商会のショップにアシスタントとして雇われました。
この柄は、彼が遊歩道沿いのカラフルなビーチ小屋やパステルカラーの別荘が点在する英国南東部の美しい砂浜を訪れた後につくられました。
大胆に渦巻くチューリップと小さく可愛らしいルリハコベが描かれた、モリスの代表作の一つです。
モリスが終の棲家にしたハマースミスにあるケルムスコットハウスのダイニングルームに使われていたことからも、彼自身が好んだデザインの1つと思われます。
菊は、日本では古くから長寿や若返りのシンボルとして親しまれてきました。
このデザインは、モリスが日本の菊の花に影響を受けてデザインしたと言われています。
巻物、禍巻き型を意味する名前のこのデザインは、モリスが中世のイラストに夢中になったことに起因しています。そのため、彼の他のデザインに比べて柄が小さく繊細な表現になっています。
枝の柄を背景に、優しく緩やかな葉とマリーゴールドの花が描かれている柄です。
モリスは自然からインスビレーションを得ていました。このパターンはテムズ川近くの別荘、ケルムスコット・マナー付近の小川沿いを次女のメイと散歩していた際に、川沿いに茂る柳から発想したものと、メイの書簡にあります。
モリスのデザインが、より一層複雑で流動的、そして躍動感を伴うようになってきた頃のデザインです。壁紙と布の両方に使われた数少ない柄の1つです。
ウィリアム・モリスは“過去=歴史”を振り返って“今”を創造する人物でした。
そして、装飾という分野において、独創的なアプローチをし、数多くのデザインを残しました。
彼の考え方やデザイン手法にならい、Morris & Co.のこれまでのデザインを振り返って誕生したのが、リリカラオリジナルの「Morris & Co. –License Collection-」です。
優しい色使いで、よりコーディネートしやすくなった新しいコレクションです。
ジョン・ヘンリー・ダールはモリスの一番弟子として大切に育てられ、パターンデザインや彩色ガラス、タペストリー織の技術も学びました。彼のデザインが製品になるまでに9年を費やしています。
この柄は、いわゆる「ウィリアム・モリスのデザイン」を最もよく表現したデザインで、1892年にモリスがデザインした「Bachelor’s Button (バチェラーズ・バトン)」と似ています。
モリスの夏の別荘であったケルムスコット・マナーのモリスの寝室にあるベッド周りのカーテンとして、1891年にモリスの次女であるメイ・モリスが刺繍を施したものから着想を得ています。
鳥や木、花々が描かれたデザインは、現在のモリスデザインスタジオのデザイナーである、アリソン・ジーによって描かれました。
スタンデンは、1874年にモリスによってデザインされた壁紙「Lily(リリー)」と「Powdered(パウダード)」の背景のプリントとして使用されていました。このプリントから着想を得て、1990年代初期に壁紙・生地として初めて発売されました。
可愛らしい落ち着いた総柄のリーフデザインは1890年代後半に建てられたフィリップ・ウェッブの邸宅に因んで名付けられました
1891年にモリスと社会主義運動の友人、エメリー・ウォーカーによって設立されたハマースミス・ケルムスコット・プレスは、アーツ&クラフツ運動において50作品、約18,000部を発刊した、最も有名なプライベート・プレス(私設の印刷所)でした。
モリスは画家のエドワード・バーン・ジョーンズと共に中世時代以来の素晴らしい本をつくりあげました。
1881年にモリスによってデザインされた、この「セント・ジェームズ・シーリング」は、大きな柄が多方向に向いた単色の壁紙です。複雑なセント・ジェームズ宮殿の天井用壁紙として制作されました。
天井に施工すると、ロンドンの歴史的な邸宅や宮殿の装飾的な漆喰の天井のように再現され、トロンプ=ルイユ(騙し絵)の効果が生み出されました。
オークツリーはダールが1890年代後半にデザインした3つの柄のうちの1つです。また、多色刷りの印刷技法、サーフェイスプリントの機械で制作された6つの壁紙のうちの1つでもありました。
リースは1875年にデザインされた「Acanthus(アカンサス)」と同様のデザイン・レイアウトの柄です。
1876年に制作されたオリジナルの木版印刷による壁紙は、モリスの最初のカーペット用の柄とよく似た特徴を持ち、絡み合うポピーの花と葉が、アカンサスの葉に囲まれるようデザインされています。
「Poppy(ポピー)」の名でも知られるこのデザインは、1880年に機械刷りの壁紙として登録されましたが、機械で印刷されたことはなく、最初の製品はジェフリー商会が1881年に木版印刷で印刷したものでした。
この柄はモリス商会の中でも人気の柄で、10以上もの配色で展開がされ、美術品収集家であるアイオニディーズの邸宅にも使われたデザインです。
1880年代初期には、モリス商会の刺繍は見事なデザインと色彩で有名になりました。オリーブ&ローズの刺繍パネルは、モリスによってデザインされ、モリスの次女であるメイによってクッションや暖炉前の衝立に使用されました。
メイは、1885年にモリス商会の刺繍部門を任されています。
モリスヘリテージカラーズ<ライムストーン>は、ざらっとした質感が特長の新しい無地壁紙のシリーズです。
何世紀にもわたり、イギリスの有名な建物はライムストーン(石灰岩)で建てられていました。その中でも最も象徴的な建物はチャールズ・バリーとオーガスタス・ウェルビー・ピュージンによってデザインされたゴシック・リヴァイヴァル建築のウェストミンスター宮殿(現在は国会議事堂)です。2人はウィリアム・モリスと共に19世紀後半のアーツ&クラフツ運動を先導していました。
1883年にモリス商会から発表されたいちご泥棒は、モリスの夏の別荘であったケルムスコット・マナーで、ツグミがモリスの庭から果物をついばむところを見て描いたデザインです。
マートンアビー工房で抜染技法で丁寧につくられたファブリックで、今でも世界中で愛されているモリスの柄の1つです。
モリスは、彼の持つ大胆さ、知覚力、創造に満ちた洞察力によって、動植物といった周りにある自然を様式化された配置 の中で幾何学的に表現することができました。
自然の持つ自由さと、ブドウの蔓に絡み合う、調整された構造的なフォ ルムの柳の葉が完璧なバランスで描かれています。
1881年春に制作されたこの柄は、マートンアビー工房でインディゴ抜染と木版印刷で生地に印刷されました。
デザインは民話集「リーマスおじさん」に出てくる架空のうさぎから影響を受けています。モリスは2人の娘にその本を読み聞かせる上で、キャラクターをスタイリッシュな演出で表現したデザインをつくり上げました。
モリスの弟子のダールによってデザインされた軽やかで可愛らしいこの柄は、モリスが幼少期に田園地帯を散歩した晩夏の午後の記憶を思い起こさせます。
寝室や小さな応接室に使用できる壁紙として、格式張らないものを求めていた新しい中産階級の人々やヴィクトリア調時代の室内装飾からの解放を願っていた女性達に受け入れられました。
モリスのデザインが、より一層複雑で流動的、そして躍動感を伴うようになってきた頃のデザインです。
壁紙と布の両方に使われた数少ない柄の1つです。
モリス没後、弟子のダールによってデザインされたあざみの柄です。木版印刷ではなく、モリス商会が当時初めて機械印刷(サーフェイスプリント)で生産し、発売した6柄のうちの1つです。
サーフェイスプリントは、木版印刷の仕上がりのような味わいのある表現が特長の機械による印刷で、現在でも限られた工場で生産が継続されています。
モリス没後、弟子のダールによってデザインされたあざみの柄です。木版印刷ではなく、モリス商会が当時初めて機械印刷(サーフェイスプリント)で生産し、発売した6柄のうちの1つです。
サーフェイスプリントは、木版印刷の仕上がりのような味わいのある表現が特長の機械による印刷で、現在でも限られた工場で生産が継続されています。
1870年代にモリス商会のビジネスは刺繍商品の評価の高さから繁栄し、急激に広がっていきました。
当時装飾的な刺繍が大流行し、モリスは王立刺繍学校と密接な関係を築いた英国デザイナーの一人でした。
学校では頻繁にモリスのパターンを参考にして刺繍づくりをしており、マーテルもそのうちの一つでした。
こちらのオリジナルは、1879年にモリスによってデザインされています。
樫の木の枝とどんぐりが対称をなす調和のとれたデザインで、モリスの少年時代の遊び場であったエピングの森の樫の木がモチーフになっています。
モリスヘリテージカラーズ<サンドストーン>は、人気のヘリテージカラーズシリーズの色に砂岩調のテクスチャーを合わせた、無地壁紙の新しいシリーズです。表面の凹凸の繊細さと、さらっとした質感が特長です。
英国で最も有名な砂岩は、南西部のグロスターシャー州にあるディーンの森にあります。モリスの避暑地であったグロスターシャー州のケルムスコットの村では、コテージにこの砂岩が使われています。
モリスヘリテージカラーズは、モリス商会の保有していた壁紙のログブック(元帳)からインスピレーションを受けた無地壁紙のシリーズです。
現在、このログブックは、Morris & Co.を展開するウォーカー・グリーンバンク社が保有しており、色にも自然派モリスの特長を見ることができます。伝統的な色とペイントのようなマットな質感をお楽しみください。
ウイリアム・モリスの壁紙が掲載されているサンゲツのカタログ
ウイリアム・モリスの壁紙が掲載されているリリカラのカタログ
※HP掲載の壁紙が廃番になってしまう場合がございます。
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