世界に誇る日本文様の宝庫「伊勢型紙」。
モダンなインテリアとして壁紙に生まれ変わりました。
「kioi壁紙」は、新たな日本、新たなインテリアを創造します。
伊勢型紙の中でも一見無地に見えるような精緻な小紋柄は、江戸時代に各々の武家が競い合いながら裃に施すことで発展を遂げてきました。
その中から、現代の着物の柄としても格調が高く人気のある「江戸小紋三役」に数えられる、紀州徳川家の「鮫小紋」と仙台藩伊達家の「行儀」を壁紙として提案されています。
色にもこだわり、江戸時代に流行した「四十八茶百鼠」や「役者色」を再現。kioi の柄物と組み合わせやすいカラーで展開しているので、コーディネートにもおすすめのシリーズです。
柿渋和紙に彫刻をした着物の文様を染める原版であり、千余年の歴史がある伊勢型紙。産地である伊勢の国(現在の三重県鈴鹿市)の名を冠し、江戸時代には紀州藩の保護を受けて飛躍的な発展を遂げました。現在もその技術は脈々と受け継がれ、国の重要無形文化財にも指定されています。
日本人の自然観や季節感・美意識を高度な技術で精緻に表現した伊勢型紙は、日本工芸の極致として、美術品としても高い評価を受けています。19世紀に浮世絵とともに欧米に持ち込まれた型紙は、「ジャポニスム」旋風を巻き起こし、アーツ・アンド・クラフツ運動などにも大きな影響を与えました。欧米では「KATAGAMI」として脚光を浴び、その意匠芸術は世界に誇れる日本の財産となっています。
そうした伊勢型紙を5000 枚以上所蔵している紀尾井アートギャラリー「江戸の伊勢型紙美術館」。そこに所蔵されている伊勢型紙は、江戸ファッションの発信地・日本橋の老舗染物屋に残されていた江戸から昭和期にかけての貴重なコレクションです。美術館の建つ紀尾井町は、その名の通り紀州徳川家・尾張徳川家・彦根井伊家の三家の跡地で、まさに江戸の中心地でした。今も緑豊かなこの地において、日本文化とアートを発信しています。
リリカラは紀尾井アートギャラリー「江戸の伊勢型紙美術館」と連携し、優れた伊勢型紙の文様を壁紙やガラスフィルム、カーテンなどのデザインに取り入れ、「kioi」ブランドとしてご提案しています。
常緑樹である松は常盤木(ときわぎ)とも呼ばれ、慶賀や長寿を意味します。
その松の葉で不老長寿を象徴する菊を象り、運気の上昇を表わす立涌と組み合わせた大変縁起の良い文様です。
やわらかな色合いや深みのある落ち着いた色合いのマットな質感のベースに、 大きくゆったりと流れる菊松葉の文様が様々なパールの色合いで表現されています。
奈良時代には花と言えば梅 を指すほどに貴族達に愛さ れた梅。梅は厳しい寒さの中、いち早く花を 咲かせ、多くの実をつけることから、その文 様は新春を代表する吉祥文様であり、生命 力や子孫繁栄の象徴とされました。
早春の訪れを告げる梅の花。白梅と紅梅それぞれを明るく柔らかな色合いに仕上げられています。
四方を海に囲まれた日本で は、波をモチーフとした文様が古くから親しまれてきました。
絶えず寄せては返す波は、永遠・不滅・長寿・誕生などを意味する吉祥文様でもあります。
波や水の揺らぎが濃淡のパールを重ね合わせて表現され、なじみのよいニュアンスカラーでシアーな印象に仕上げられています。
珊瑚はその美しさから装飾用として加工され、珍重されてきました。仏教では七宝のひとつに数えられ、金、銀、瑠璃(るり)、玻璃(はり)、硨磲(しゃこ)、瑪瑙(めのう)などと並んで貴重なものとされてきました。
珊瑚礁のきらきらと光る水面の様子を上品にきらめくラメで表現し、ピンクとブルーで珊瑚のやわらかな色合いをイメージしました。
紀州徳川家の定め小紋とされた鮫小紋は、硬い鮫の肌が身を守る鎧に例えられ、末広がりとして縁起のよい扇形を成しています。
桜は平安時代に貴族達に愛好され、その頃から花と言えば桜を指すほど日本の代表的な花です。特に桜の花が風に舞う風情は日本人の心をとらえ、数多くの文様が生まれました。
桜吹雪のようなたくさんの花や花びら。桜の持つ儚げな美しさを繊細な色合いで表現されています。
百合は古くから日本に見られる植物で、文様としては正倉院御物の刺繍や桃山時代の能装束に例が見られます。百合の文様の人気が高まったのは、洋花が流行した明治末以降のことで、西洋的な香りを感じさせる華やかさが好まれました。
野に咲く百合がやさしい色合いで表現されています。2種類のパールで表わされた葉が、夏の初めの爽やかな光をイメージさせます。
葵の御紋として有名な徳川家の家紋である三つ葵は京都・賀茂神社の神紋の二葉葵の流れを汲む文様で、徳川家とゆかりの深いkioiに相応しい文様です。この型紙では二葉葵を伝統的な有職文様である石畳と合わせて、格調高く表現されています。
賀茂神社の例祭である葵祭。その華やかな伝統装束の雅な色合いをイメージした緑と紫で展開されています。
紫や白の花を咲かせる桔梗は万葉集で秋の七草のひとつに数えられ、古くから人々に親しまれてきました。平安時代からは工芸品の意匠として好まれ、江戸時代には能装束や小袖にも広く用いられました。
凛とした美しさを具える桔梗。パールで表現された花影と縞模様が華やかさを添えています。
菊を浸した水を飲むと長寿になるという菊水伝説から、菊は長寿の象徴でした。日本では鎌倉時代から意匠として大流行し、桃山時代には秋草のひとつに加わりました。この型紙は咲き乱れる大輪の菊を大胆に配した、存在感あふれる文様です。
秋を代表する菊の花が咲き誇る様子を、伝統的な草木染である藍染の風合いで表現しています。
萩は秋の七草のひとつで、秋の草文様には欠かせない題材として多くの美術工芸品に表わされてきました。この型紙では秋風になびく萩の姿がモダンで洗練された文様となっています。
名月の光を連想させる繊細な色合いのパールの中に、秋風に吹かれる可憐な萩の枝々を表わしています。
奈良時代に薬用として中国より伝来し、江戸時代には盛んに品種改良が行われて最も愛好される夏の花となりました。大正時代には鮮やかでモダンな色合いの朝顔柄の着物や帯が数多く作られました。
大胆にデフォルメされた朝顔が印象的なデザインです。
鮫小紋のカラーリングに合わせた色展開で、コーディネートにおすすめです。
奈良時代に薬用として中国より伝来し、江戸時代には盛んに品種改良が行われて最も愛好される夏の花となりました。大正時代には鮮やかでモダンな色合いの朝顔柄の着物や帯が数多く作られました。
仙台藩伊達家の定め小紋とされた行儀は、斜めに走る点を人がお辞儀をしている様子になぞらえ、「礼を尽くす」という意味を持っています。
奈良時代に薬用として中国より伝来し、江戸時代には盛んに品種改良が行われて最も愛好される夏の花となりました。大正時代には鮮やかでモダンな色合いの朝顔柄の着物や帯が数多く作られました。
燦々と降り注ぐ夏の太陽を想起させるゴールドをベースに、咲き誇る大輪のひまわりが表わされています。
真っ赤に染まる楓は秋の郷愁や風情を表わすモチーフとして表わされてきました。また、楓は季節によって色を変えて人を楽しませることから、幸福をもたらすとも言われています。
目にも鮮やかな一面の紅葉。ベースにはほんのりとゴールドのパールがきらめき、錦秋の情景を思わせます。
芦は舟や水鳥などと共に水辺文様として夏のきものに多く表わされてきました。一般的に「アシ」とされていますが、より縁起のいい響きを求めて「ヨシ」とも呼ばれています。
淡いトーンで表現された芦の葉の重なり合う様子が、冬の水辺の静寂な美しさを感じさせます。
江戸後期に古河藩主の土井利位が顕微鏡で雪の結晶を観察し『雪華図説』が出版され、雪の結晶を象った文様が大流行しました。暑い季節に涼やかさを演出するものとして夏のきものやゆかたに多用されました。
純白の雪をイメージさせる白をベースに、冬の陽光に照らされて繊細に光る雪の結晶をパールで表現しています。
竹林:竹は、松・梅とともに冬の寒さに耐える歳寒三友のひとつとして古くから中国や日本で親しまれてきた吉祥文様です。この型紙では情景豊かな竹林として表現されています。
あられ:大小のあられが空間の奥行を 感じさせ、あられの降る冬の 日の心象風景のような文様の型紙です。日 本では自然をそのまま切り取ったような文様も好まれました。
竹林にあられ:白く染まった竹林に舞う大小のあられ。あられから微かに透ける竹林の様子が詩情豊かな冬の一場面を演出します。
豊かな水に恵まれた日本では、水の文様が数多く表現されてきました。この型紙では、静かな水面に降る雨が水の輪の重なる様を描き、美しい幾何学文様になっています。
水面に広がる水輪と自然なゆらぎのある縦縞。水の持つ透明感や波紋のリズム感をトーン・オン・トーンの色合いで表現しています。
横縞が筋と呼ばれ、縦縞は見られなかった江戸時代、縦縞の木綿が南蛮貿易で南の島々から輸入されたことで「島」と呼ばれ流行し、後に「縞」に変わりました。矢鱈縞はその中の一つで不規則な縞模様が特徴です。
ニュアンスカラーで表現された手描きのようなゆらぎが印象的な縞模様。水輪文様と同じ色で展開されており、コーディネートに最適です。
「江戸の粋は縞に尽きる」と言われるほど、縦縞は粋を表わした最たる文様で、幾多の縞柄が考案され大流行しました。一三縞は太い縞と3本の細い縞が交互に並ぶシンプルでめりはりのある縞文様です。
シルバーのラメがクールな印象の縞模様。色味を抑えたニュートラルな色合いで洗練された空間をご提案します。
四角形を交互に敷き詰めた石畳文様を江戸時代の歌舞伎役者、初代佐野川市松が舞台で用いたことから大流行し、市松文様と呼ばれるようになりました。この型紙は特に立体感を感じさせるモダンな印象が特徴です。
アレンジの効いた市松模様に明るい色合いを組み合わせ、やわらかな光が広がっていくようなイメージを与えています。
江戸時代の歌舞伎役者、初代市川団十郎が稲妻文から着想し、入れ子にした大・中・小の三重の枡を上から見た形を図案化したもので、江戸の人々に大変な好評を得た文様です。
市川団十郎にゆかりのある三枡文に合わせ、団十郎の俳号や十八番の歌舞伎の演目から、「白猿」「江戸紫」「団十郎茶」を色のイメージとして表現しています。
菱形を六角形状に配した文様が麻の葉に似ていることからこの名前が付き、丈夫で真っ直ぐに伸びる麻にあやかって、子どもの産着などに多く用いられました。また、江戸後期には歌舞伎の衣装にあしらわれたことから大流行した文様です。
麻の葉つなぎの文様をパールでさりげなくあしらったデザイン。染め和紙風のベースがシンプルな麻の葉つなぎの文様に表情をプラスしています。
羊歯は、花や種子がないまま殖えていくため、その生命力にあふれる姿から「霊草」とされてきました。日本では平安時代に図案化され、長寿と子孫繁栄を表す吉祥文様となっています。
型紙らしい彫りの意匠が魅力的な大きな羊歯の葉の柄が黒地にシルバーパールでダイナミックに表現されています。
江戸時代、武家は一見すると無地に見えるような精緻な文様を裃に施してお洒落を競っていました。そうした中で次第に各大名で使用する柄が固定化し、定め小紋と呼ばれるようになりました。中でも紀州徳川家の「鮫小紋」は江戸小紋三役のひとつとされ、江戸小紋を代表する文様となっています。
現代でも江戸小紋は着物の柄として親しまれ、礼装としても着用できる格調の高い文様です。また、kioiのブランド名になっている紀尾井アートギャラリー「江戸の伊勢型紙美術館」のある紀尾井町とゆかりの深い文様でもあります。
そうした歴史と伝統を持つ鮫小紋を壁紙に取り入れ、金銀箔と江戸の流行色で展開しました。小紋柄ならではの細かい文様は遠目には無地のようにも見えるので、アクセント張りのみでなく、より広い面積にご使用いただける商品です。金銀箔調の壁紙にさりげなくあしらわれた鮫小紋は、光によって繊細に浮かび上がり、様々な和の空間に高級感を添えます。
江戸の流行色を揃えた鮫小紋は、上品な和紙調をベースにパールで表わされた柄がほのかにきらめきます。こだわりの色合いは、「四十八茶百鼠」の中から小町鼠や桜鼠、「役者色」の中から高麗納戸など、江戸時代に流行した色が現代に再現されています。江戸時代の人々の豊かな色彩感覚と美しくも小粋な色名にもぜひご注目ください。
伊勢型紙のデザインをインテリアに展開している壁紙コレクション「kioi」の無地シリーズです。
伊勢型紙に施された様々な文様は、時に美しく華やかに、時に渋味を効かせて格好よく着物を彩ってきました。着物と言えば表地の柄にまず目がいきますが、裾や袖口からちらりと覗く「八掛」と呼ばれる裏地と表の生地との組み合わせが、着物姿のお洒落の大きなポイントになっています。
kioi colorsはそうした八掛の絹織物にインスピレーションを得た、これまでのkioiらしい華やかなデザインの壁紙とのコーディネートを楽しむことをコンセプトとした商品です。趣のある紬をイメージした「絹紬」と光沢の美しい絹織物をイメージした「羽二重」の2種類を、和の伝統色の中からセレクトした上品で合わせやすい色を各6 配色で展開されています。
kioiの中でも特に人気の高い「変わり立涌に菊松葉」と「水輪文様」をアクセントにコーディネートされています。
kioi colorsで奏でるコーディネートの響き合い。上質な和の空間作りをぜひお楽しみください。
kioi壁紙が掲載されているリリカラのカタログ
ライト/ウィル
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