古(いにしえ)より現代まで受け継がれてきた千年以上の歴史がある型紙。
8世紀頃から、あらゆる意匠を吸収・創造・進化させながら、日本の紋様を型紙に投影されてきました。
「伊勢型紙」は三重県鈴鹿市の白子地区の伝統技術品です。江戸時代に紀州藩の庇護のもと、各藩に広がり飛躍的に発展してきました。着物をはじめとした染色業界の一端を支える日本の伝統美の一つです。
素材は「型地紙」と言われる最強の和紙「渋紙」です。数枚の美濃和紙を柿渋で貼り合わせ、天日乾燥後、7日間ほど燻し続ける「室枯らし加工」されています。
その「型地紙」に、職人の手になる「錐彫り」「道具彫り」「引彫り」「突彫り」という彫刻技法により、見事なまでの緻密な装飾を施され、美しい型紙が作り上げられていきます。
1955年には6名の技術者が文化庁より「人間国宝」(重要無形文化材技術保持者)に認定され、その卓越した日本古来の伝統技術が今もなお受け継がれています。
着物に図柄を染めるための道具として用いられるる型紙は、白子地区では「伊勢型紙」として、千有余年の歴史を誇る技術が今に受け継がれています。
日本の風土や文化を象った文様や図柄は精緻で美しい意匠として世界が賞賛。
小仁所時代を超えて愛される伊勢型紙には洗練された深みがあり、空間の和様を問わず、独創的な価値をもたらします。
伊勢型紙は彫刻した着物の文様を染める原板のことで、千余年の歴史があります。伊勢湾を臨む産地(現在の三重県鈴鹿市)に由来し、「伊勢型紙」と呼ばれ、江戸時代には紀州藩の保護を受けて飛躍的な発展を遂げました。現在も技術は受け継がれ、重要文化財にも指定されています。
「kioi」は、江戸日本橋の老舗染物問屋で使用されていたものの中から選りすぐった意匠をインテリアに提案しています。
江戸時代に最も盛んになった「伊勢型紙」は日本人の自然観や季節感・美意識を高度な技術で精緻に表現し、日本工芸の極致として、また美術品としても高い評価を受けています。
19世紀に浮世絵とともに欧米に持ち込まれた型紙(伊勢型紙文様)は「ジャポニズム」旋風を巻き起こし、アーツ&クラフツ運動などにも多大な影響を与えました。
欧米では「KATAGAMI」として脚光を浴び、その意匠芸術は世界に誇れる日本の文化遺産となっています。
リリカラは、美術工芸品としての評価が高く、江戸時代から昭和初期にかけての5千枚にのぼる伊勢型紙を所蔵している紀尾井アートギャラリー「江戸の伊勢型紙美術館」(http://kioi.jp)と取り組んでいます。
伊勢型紙を間近で鑑賞できる世界で唯一の美術館。江戸時代から続く紀尾井の森に位置する、芦原太郎氏の設計による自然光あるれるモダンな建物です。
「紀尾井町」は紀州・尾張・井伊の三家の跡地で、江戸の中心地でした。今も緑豊かなこの地において、日本文化とアートを発信し続けています。
伊勢型紙が掲載されているサンゲツのカタログ(XSELECT)
kioi が掲載されているリリカラのカタログ( Lilycolor MATERIALS / WILL / Digital DECO)
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